「知財」×「法律」×「AI」。希少スキルの掛け合わせで、独自の道を貫く弁護士・岩原将文

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INTERVIEWEE

株式会社IP-ROBO 代表/弁護士

岩原 将文

大阪大学大学院で機械学習について研究。修士課程修了後、1992年に株式会社博報堂に入社し、特殊映像制作等の第5媒体の開発に従事。司法試験受験のため1996年に同社を退職し、1998年に司法試験合格、2000年に弁護士登録。同年に知的財産権を専門とする弁護士事務所に入所し、知財弁護士としてのキャリアをスタートする。2018年に独立を果たし、岩原法律事務所の開設および株式会社IP-RoBoを設立。現在は知財弁護士と知財AI会社の代表として勤務している。

弁理士とは:弁護士や税理士、行政書士と同じく、八士業に分類される職業の一つ。知的財産(知財)のスペシャリストとして「特許権」「実用新案権」「意匠権」「商標権」を取得したいクライアントのために、特許庁への手続きを代理で行うことを主な仕事とする。知財の取得だけでなく、模倣品などのトラブルに関する相談も受け付けている。


特許権:程度の高い発明、技術的アイデア(例:歌唱音声の合成技術など)
実用新案権:発明ほど高度ではない小発明(例:鉛筆を握りやすい六角形にするなど)
意匠権:物や建築物、画像のデザイン(例:立体的なマスクなど)
商標権:商品またはサービスを表す文字やマークなど(例:会社のロゴなど)

国家資格の中で最難関と言われる司法試験。2011年まで実施されていた旧司法試験は現在よりも合格率が低く、非常に狭き門だと言われていた。現役の弁護士として活躍する岩原将文氏は、広告代理店で働く傍らで勉強をスタートし、4年半という短期間で難関の旧司法試験に合格した経歴の持ち主だ。

大学院時代は人工知能について研究しており、現在はAIを活用したサービスを提供する会社も経営している。弁護士として、会社の代表として、具体的にはどのようなことをしているのか?過去の経歴から現在の仕事内容まで、話を伺った。

全体の3%しかいない?理系の強みを生かし知財を専門に扱う弁護士

—【聞き手:松嶋、以下:松嶋】自己紹介をお願いします。

—【話し手:岩原 将文氏、以下:岩原】知財専門の弁護士として、岩原法律事務所と株式会社IP-RoBoの代表をしている岩原将文と申します。前者では個人事務所として知財関係の訴訟などを行っており、後者では商標の調査業務を効率化するAIサービスを提供しています。

—【松嶋】知財専門の弁護士はとても希少な存在ですよね。法律事務所では、具体的にはどのようなことをされているのですか?

—【岩原】知財に関係する相談や契約書のチェック、全体的なスキーム作り、それと侵害訴訟の対応ですね。私は理系出身であるため、特許ではハイテクノロジー系(以下、ハイテク)の案件を得意としています。あとは、ソフトウェアの著作権などにも対応しています。

—【松嶋】ハイテクといっても機械系のものからソフトウェアまで、さまざまなものがありますが、専門とされている領域はあるのですか?

—【岩原】基本的には何にでも対応しています。そもそも、弁護士は理系出身が少ないのです。私の同期でいうと、理系出身は全体の3%ほどしかいませんでした。現在はもう少し増えているかもしれませんが、そのくらい理系出身の弁護士は珍しいんです。その中でハイテクの案件も理解できる人となると、さらに数が限られてしまうため、できる限り全てに対応できるようにしています。

—【松嶋】ちなみに、知財の相談というと、どのような内容が多いのでしょうか。

—【岩原】多いのは、著作権や特許権、商標権などの侵害に関する相談ですね。侵害されているから訴えたい、もしくは警告状が届いたからどうすれば良いか相談したい、とご連絡いただくこともあります。弁理士を経由してご相談がくることもありますね。

あとは、知財をたくさん所有している企業から、弁理士を経由せず私の方に直接「権利を取得するためにどうすれば良いか相談したい」とご連絡がくることもあります。知財の出願というと弁理士に依頼するのが通常の流れだと思いますが、権利行使を行える強い特許を取得するなら弁護士に依頼する方が有利ですからね。

—【松嶋】弁理士と弁護士は別の資格ですよね。岩原さんはどちらの資格も持っているということですか?

—【岩原】弁護士として登録されると、弁理士や税理士、行政書士、社会保険労務士、海事補佐人の資格登録も可能となるんです。

—【松嶋】なるほど。とはいえ知財を専門にされている弁護士は少ないですし、そこで岩原さんの希少性というカードが効果を発揮するのですね。

—【岩原】おっしゃる通りです。弁理士は知財に関する知識やノウハウが豊富で、知財を活用したビジネスのコンサルティングもしてくれます。ただ、特許権侵害での訴訟や権利行使など、法的な部分は基本的には弁護士にしかできません。補足すると、弁理士でも特定侵害訴訟代理業務試験に合格すれば、弁護士と組んで訴訟代理人になることができるのですけどね。ただ、特定侵害訴訟代理業務試験に合格した弁理士の方であっても、訴訟について十分な理解ができているわけではないことも多いため、現実的には知識と経験が豊富な知財弁護士でなければ対応が難しいこともあるのです。

また、知財を出願をする際には明細書を作成する必要があり、特許権侵害などで揉めるケースを見ると、この明細書に落とし穴があることも珍しくありません。「権利行使を行える強い特許を取得するなら弁護士に依頼する方が有利」と言ったのは、ここに関連する話ですね。

明細書を作成する際に、特許権侵害や権利行使のことを考えた上で抜け道のないものを作っておけば、問題になることはないはず。抜け道のない明細書を作成するには法的な知識も必要となるため、弁護士である私に相談がくるというわけです。岩原法律事務所にご相談をいただいた際は、私の立てた方針に沿って弁理士の方に明細書案を作成していただき、それを確認してブラッシュアップするようにしています。

大手広告代理店の華やかな仕事を経て、弁護士に転身!

—【松嶋】過去についてもお伺いさせてください。理系出身だとお話しされていましたよね。

—【岩原】はい。大阪大学の情報工学科出身です。私が大学生のころはちょうど第二次AIブームで、3年生のときに人工知能学会(※1)ができたところでもありました。そこで、大学卒業後は大学院に進み、人工知能学会の中心メンバーだった指導教授のもとで、人工知能について研究していました。

—【松嶋】修士課程を終えたあとは、やはり理系の企業に就職されたのですか?

—【岩原】いいえ。当時は文系就職が盛り上がっていた時期でもあったため、あえて“人気があって就職が困難な業種”に絞って挑戦した結果、広告代理店に就職しました。

—【松嶋】当時でいうと、情報工学科出身で広告代理店に就職する人はとても珍しかったのではないですか?

—【岩原】今はどうかわかりませんが、当時はほとんどいませんでしたね。「AIで広告を変える」と意気込んで、開発的なこともしていたんですよ。

—【松嶋】なるほど。そこから弁護士に転職されることになったきっかけはなんだったのでしょうか。

—【岩原】入社して2~3年したころに、とある案件で映像作品を制作することになったんです。フランスに行って撮影をする必要があり、そのためには現地のプロダクションとの契約が必要でした。そこで、会社の顧問弁護士事務所の弁護士に相談したことをきっかけに、「これは自分で対応できるようになった方が良いのではないか」と考えるようになり、司法試験の勉強をし始めました。

—【松嶋】仕事をしながら司法試験の勉強をされていたのですね。司法試験に合格したのは、広告代理店を退職されてからですか?

—【岩原】退職してからですね。最初は、司法試験に集中するために休職しようと思っていました。ただ、以前に留学で休職していた先輩と会社が少し揉めるというハプニングがあったそうで、休職届が受理されなかったんです。退職するか司法試験を諦めるかの二択を迫られて、退職することにしました。

—【松嶋】司法試験には何年ほどで合格されたのですか。

—【岩原】3回目で合格したので、勉強を始めてから4年半ほどかかりました。当時は旧司法試験だったため、合格率が2~3%の非常に狭き門だったんです。

ちなみに、司法試験に合格するだけでは弁護士にはなれません。司法試験に合格したあとに司法修習で1年6ヶ月の研修を受けて、修了試験に合格してはじめて弁護士として登録されます。私の場合は1998年の10月に司法試験に合格して、翌年の4月に司法研修所に入所し、2000年に弁護士登録されたという形ですね。そのあと、特許を専門としている事務所に入所して、弁護士として働き始めました。

—【松嶋】なぜ特許を専門にしている事務所を選ばれたのですか。

—【岩原】自分のバックグラウンドを生かすなら、理系の領域を専門にした方が良いだろうと考えたからです。その事務所では、ソフトウェアの特許や著作権の侵害訴訟などを担当していて、独立するまで18年ほどお世話になりました。

—【松嶋】独立されるきっかけはなんだったのですか。

—【岩原】きっかけは技術の進化ですね。というのも、弁護士として働き始めた当初から業務を効率化するサービスを開発したいと考えていたものの、AI技術が私の理想に追いついておらず実現には至っていませんでした。

ところが、ここ数年でAI技術が急激に進化しているのを知って「今なら実現できるのではないか」と思うようになったんです。そこで、まずは知財のなかでも比較的取りかかりやすい商標を対象としたサービスの開発を始めました。

機械学習の精度があらかじめ設定していたレベルを超えたところで独立して、2018年に弁護士の仕事を続けるための岩原法律事務所とサービスの開発と提供を目的としてIP-RoBoを立ち上げました。

※1…人工知能分野の研究を促進することを目的として創設された学術研究団体。

世界に類を見ない特殊な技術で、商標調査業務の効率化に成功

—【松嶋】IP-RoBoでは、具体的にどのようなことをされているのですか。

—【岩原】IP-RoBoは知財のコンサルティング企業です。先ほどお話しした商標を対象としたサービスTM-RoBoを開発・提供しています。

TM-RoBoは商標の調査業務を効率化するものであり、通常だと2~3時間かかる商標調査を10~20分ほどに短縮してくれるサービスです。

具体的には、AIを活用して類似性を検索する「AI称呼検索機能」や高度な商標調査を行う「AI商標検索機能」のほか、ユーザーのイメージに沿って商標(ネーミング)を自動的に作成する「AI商標生成機能」を提供しています。

—【松嶋】TM-RoBoをリリースしたあと、ユーザーはすぐに見つかりましたか?

—【岩原】いいえ。独立したあとにAI技術の展示会などに出展していたのですが、弁理士や知財を担当する方はそういった場には出てこられないので、なかなかユーザーと巡り会えず。最初は苦戦していました。

ただ、弁理士向けのサービスを手がける他社がメディアに取り上げられた際に、TM-RoBoも紹介されることがあったようで、そこから徐々に認知度が高まり、独立して2~3年ほど経ってからユーザーが増え始めました。

—【松嶋】追加機能なども検討されているのでしょうか?

—【岩原】そうですね。機能については随時追加していっています。またTM-RoBoは単体のAIでできているわけではなく、複数のAIを有機的に連携させて複雑な商標調査を行っていますので、システム全体の精度が向上するようなアップデートも毎年複数行っています。

システムの精度でいうと、現状では理想の7~8割ほどにまで達していて、残りのピースを完成させるには相当な技術が必要です。そこで来年からは、大学との共同研究を行い、精度の底上げを図る予定です。

他社が追いつけないくらいの精度になった段階で海外にも展開して、ゆくゆくは特許や著作権などに特化したサービスも作っていきたいと考えています。

—【松嶋】競合サービスなどもあるのですか?

—【岩原】いくつかあります。ただサービスの内容を見ていると、多くの場合は「似ている商標を探す」「類似度の高い順番に並べる」というものです。◯文字違うものを抽出するなど、ある程度ルールを決めておいて、当てはまったものが検索に出てくるというものですね。今のデータベースサービスの多くは、こういったものが多いです。

こういったサービスの問題は、検索してヒットする数が多すぎるということにあります。それを解決しようと思うと、検索でヒットしたものの中から関係のないものを削るという工程が必要になってくるのですが、それだと精度を上げるのにも限界があるんですよ。

—【松嶋】その場合、優先度を決めて低いものを候補から削除するくらいしか解決策がありませんよね。

—【岩原】ええ。また商標の場合は複数の言葉が一つになっている場合があります。例えば「嬉しい果汁MAX」といった商品名があったとして、これは三つの単語が一つになっているため結合商標と呼ばれます。

「嬉しい果汁MAX」で商標登録されていれば「うれしー果汁MAX」がダメだとわかりますよね。ただ「嬉しい果汁」や「果汁MAX」という部分的な商標が登録されていたとすると「うれしー果汁MAX」が登録できるかどうかをAIが判断するのは難しいでしょう。つまり、優先度を決めるとなった際に、結合商標をいかに処理するかが非常に難しい問題となってくるんです。

—【松嶋】確かに「うれしー果汁」と「果汁MAX」で優先順位をつけるのは難しいですね。

—【岩原】しかし、TM-RoBoは特許庁の判断事例を学習させているため、統計的な処理が可能です。類似度の高いものを並べる際に「%」で度合いを表示できますし、結合商標についても非常に有益な情報をAIが整理、判断してくれます。この技術は、世界でも類を見ないほど特殊なものだと思います。特に、日本語でこの技術を実現しているというのは、非常に重要なポイントなんです。

—【松嶋】英語だと単語の間に必ずスペースをあけるなどのルールがありますが、日本語だと区切りもないですものね。そうなると、処理も複雑になりがちというか。

—【岩原】漢字の読みが複数ある上に、平仮名とカタカナも混ざっていますし、当て字なんかもありますからね。TM-RoBoのようなサービスで日本語を扱うのは、非常に難しいです。逆に言うと、日本語でこれができたなら、英語版を作るハードルは低いんですよ。

—【松嶋】日本語で開発したことが、ある種の競争優位性にもなっていると。

—【岩原】ええ。それに、TM-RoBoは数年かけて精度を高めてきたからこそ実現したサービスですし、ロジックを考える際には法律と知財に関する知識と経験が必須です。このような条件はなかなか揃うものではありませんし、国内外で競合が現れたとしても、私たちの優位性は崩れないだろうと自負しています。

KEYPERSONの素顔に迫る20問

Q1. 出身地は?

和歌山生まれ、大阪育ちです。3~4歳で大阪に引っ越しました。

Q2. 趣味は?

トライアスロンやマラソン、スイムといった持久系スポーツ、モータースポーツ(FIA国際C級ライセンス所持)、スクーバダイビング(MSD(マスタースクーバダイバー、PADI)所持)など、体育会系の趣味にのめり込んでいました。しかし最近はトレーニングをする時間が取れなくなったので、茶道、華道等の文化系の趣味に変わってきています。

Q3. 特技は?

どんなに嫌なことでも、けろっと忘れられることですね。

Q4. カラオケの十八番は?

カラオケにはあまり行きません。

Q5. よく見るYouTubeは?

物理学や歴史の解説をしているコンテンツをよく見ます。

Q6. 座右の銘は?

「迂を以て直となす」です。これは『孫子の兵法』に書かれている有名な言葉ですね。

Q7. 幸せを感じるときは?

常に幸せは感じています。先ほども少し触れたように、最近は華道や茶道、禅について学んでいて、小さなことの一つひとつに幸せを感じられるようになりました。

Q8. 今の仕事以外を選ぶとしたら?

起業家。大学生のころに友人たちとゲームを作っていたのですが、当時は学生起業が一般的でなかったこともあり、自分たちで起業するという発想がなかったのです。当時に戻れるなら、自分の好きなものを追求して起業してみたいですね。

Q9. 好きな漫画は?

漫画は大好きだったのですが、最近は購入する頻度が下がってしまったので……。昔の話で良いなら、数年前は『キングダム』を読んでいました。歴史系の漫画は大体読んでいたと思います。

Q10. 好きなミュージシャンは?

竹内まりやさんです。

Q11. 今、一番会いたい人は?

ご先祖様に会いたいです。

Q12. どんな人と一緒に仕事したいですか?

誠実な方がいいです。スキルも重要ですが、何よりも誠実であることが大切だと考えています。

Q13. 社会人になって一番心に残っている言葉は?

座右の銘と同じ「迂を以て直となす」ですね。遠回りをしているように見せていても、実はゴールに近づいている。孫子が伝えたかったこととは違うのかもしれませんが「物の見方は自分の考え方によって変えられる」というのが面白いなと。

Q14. 休日の過ごし方は?

休日という概念はあまりなく、会社にいることが多いですね。

Q15. 日本以外で好きな国はどこですか?

フランスです。広告代理店に勤めているときに、仕事の関係でフランスに行く機会が多かったため、ザイオンス効果(接触回数が増えることで好意が高まる効果)もあるのかもしれません。あとは風景が和歌山の田舎に少し似ているところもあって、好きになってしまいました。

Q16. 仕事の中で一番燃える瞬間は?

困難を乗り越えたとき。ハードルが高ければ高いほど、乗り越えたときが楽しいです。

Q17. 息抜き方法は?

お茶を飲む。

Q18. 普段よく使うアプリやサービスは?

強いて言うなら「Yahoo!オークション」ですね。売り買いするわけではなく、見ているだけなんですけどね。茶道具を見ているのが楽しくて。審美眼、眼識を磨くために、リアルでもネットでもさまざまな物を見るようにしています。

Q19. 学んでいることや学んでみたいことは?

リタイアして時間にゆとりができたら、東洋史学や東洋哲学を突き詰めて学びたいなと考えています。

Q20. 最後に一言

表面だけを見るのではなく、本質を突き詰めることが大切だと考えています。困難もあると思いますが、何があっても絶対に逃げない。私も逃げたくなるときがありますが、逃げないで本質を追求すると、必ず未来がひらいてくると思います。

弁護士として、会社代表として、歩みを止めず進んでいく

—【松嶋】TM-RoBoについて、弁理士の方からはどのような声をいただいているのですか。

—【岩原】賛否両論ですね。「便利だし使いたい」と言ってくださる方もいらっしゃいますが、「まだ精度が足りないし自分には必要ない」と言われることもあります。弁理士は代替可能性が高い仕事だと言われたこともあるため、AIに過剰反応される方もいらっしゃるようで……。

ただAIはあくまでツールであり「人間が使うもの」なんです。人間の補助的な存在としてあるものですし、敵ではないはず。技術の発展によってAIに対する社会の目もポジティブな方に変わっていくと信じています。

—【松嶋】海外展開や新規サービス開発も検討されているとのことで、第三者としても今後の展開が楽しみです。

—【岩原】ありがとうございます。国ごとに法整備が異なるため、研究する必要はありますが、そこはあまり大きな問題ではなく。考えるべきは資金の問題だけですね。ただ、岩原法律事務所としての仕事ももちろん続けていくつもりですし、どちらもできる範囲で精一杯進めていきたいと考えています。


【クレジット】
取材・構成/松嶋活智 撮影/原哲也 企画/大芝義信